2008年10月14日火曜日

秘密戦隊ハカタ ついに必殺技完成か

完成が待たれていた必殺技のひとつが完成したようだ。
名づけて「ハイメガキャノン砲」
めんたい初号機から発射された「ハイメガボール」は、微妙な軌道修正を行いつつ、ターゲットに的確に命中する。
その威力は絶大らしいが、実のところ予算不足が深刻で実弾試験が全くできていない。
まさにぶっつけ本番で実戦投入にするわけだが、完成を喜ぶ他の隊員をよそに、指令役のRedは別のことで不安になっていた。
日ごろから割舌のよくない彼は、必殺技を実行する時のお約束で必殺技の名前を絶叫するとき、噛まずに言えるかどうか心配だったのである。
「ハイメガキャノン砲発射!!」
何度も叫んで練習するRedの声が屋上から夜中響いていた。
戦士は今日も寝不足の日々なのである…。

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プロローグ

2108年9月7日 「サイバーシティ-ハカタ」は未曾有の恐怖に覆い尽くされていた。今やありとあらゆる機器に接続されたサイバーネットを経由して、秘密結社Xを名乗る謎のテログループから犯行声明が出されたのだ。1日に数万ヒットを誇る、アイドルAのブログ上に無造作にハッキングされた犯行声明によると、「サイバーシティハカタ」の地下に張り巡らされた、前世代都市フクオカの遺跡である地下鉄跡のどこかにハカタの街を一瞬にして消滅できるほどの、高性能中性子爆弾を仕掛けたらしい。
一方、数ヶ月前から極秘のルートで秘密結社Xの動きを事前に察知していたハカタ中央管理局は、これまた秘密裏に恐るべきテロ集団に対抗すべく、戦闘部隊の準備を着々と進めていた。隊員はハカタの一般のサラリーマンから無作為に抽出した5名で構成され、お互いのプロフィールは互いに知らされていない。
秘密結社Xのテロ計画が明らかになると、ハカタ中央管理局の公安局長であるY氏(通称ボス)は、危機に瀕したハカタの財政から爆弾探知装置を搭載した走行車両「めんたい初号機」の開発を行う費用を捻出する決断を下した。隊員5名は限られた開発費で走行体を開発した上に、自ら走行体を操作して仕掛けられた爆弾を探さなければならないという重大かつ無謀な任務を課せられてしまった訳である。なお、彼等の部隊はその存在自体が秘密であるため、ハカタ中央管理局内ではコードネーム「秘密戦隊ハカタ」と言う名前で呼ばれている。そして、普段は一般サラリーマンとして過ごし、夜は筑紫口のとあるビルでの一室で、黙々と走行車両を開発していた。「秘密戦隊ハカタ」に残された時間と予算は少ない。果たして高性能走行車両「めんたい初号機」は完成するのか。ハカタの地下のどこかに設置された爆弾を見つけて、秘密結社Xのテロからハカタの平和を守れるのか。その答えはまだ誰もわからない....。